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クラウド会計の続き ~ 年調やってみた ~

 ツキイチ程度の付き合い方ではなかなかクラウド会計は身に付きません。繁忙期に突入する中でますますクラウド会計とは疎遠になってしまいます。自分を追い詰める意味でも、API連携の設定と同期だけは続けています。さて、さらに自分を追い詰めるべく、令和4年は年末調整をfreee人事労務システムを利用することにしました。freeeで社員登録をすれば、来期の毎月の給与計算もfreeeを使うことになるはず。

 社員登録から始めて、1年分の賃金台帳を5人分登録し、保険料控除等を登録し、6時間くらいかけてようやく完成しました。年末調整経験者なので、いきなり取りかかってもこのぐらいでできますが、初心者だと2人分でもつらいでしょうね。つらい以前に、正しい給与支払報告書や法定調書をわかってない初心者のうち何人がこのアルゴリズムによって正解に導かれるのか。建前上は、税務署から送付される手引きをよく読んで使ってくださいということでしょうけど。登録するデータひとつひとつの意味がわかってないと正しい書類にならないし、ヘルプもそれほど詳しいわけではありません。

 とはいえ、アプリの使いやすさはなかなかのものでした。30年他社製を使ってきた私ですらマニュアル不要ですぐに理解できました。入力~チェック(任意)~確定の流れが各作業毎に組み立てられていて、各作業をすべて確定にしないと出力できません。年末調整に時間がかかる人の多くは、同じところを何度も確認していてロスタイムを生じさせています。このアプリの目の付け所はなかなかいいところを突いているという印象です。

 あと、「月次データの更新」もありません。給与計算システムの大御所のソフトウェアの多くは月次データを更新して確定します。更新後に修正を発見して確定を外すのが大変な作業だったりします。私の想像ですが、5インチのフロッピーの時代は1カ月に1枚フロッピーを使用していたので、容量の制限から更新して基礎データを翌月のフロッピーに移す作業があった名残かと思われます。遡及修正はログで記録が残るのがイマドキでしょうね。

 出力帳票が少ないのがまだまだ発展途上なところです。チェック用の帳票や社員向けの還付金計算明細書が欲しいところです。ペーパーレスという設計思想で帳票は重視されてないのか。であれば、チェックしやすいように画面の情報で金額を色分けするとかして欲しいかな。

 

 ともあれ、今期の決算はfreeeでやったとここで報告したいと宣言して、さらに自分を追い詰めるのでした。

 

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